きものの種類
2008年03月27日
和服の種類はさまざまです。素材によって礼装から普段着にまでなりますが、この微妙な着分け方が難しいところです。最近はまったく自由な着方もされますが、装いの基本となる格と種類を知って、もっと和服を楽しんでみませんか?
〈正礼装〉
◎ふりそで
成人式でおなじみの、未婚の女性が着る礼・正装用の袖丈が長いものです。フォーマルですから、重ね衿、やや太組の帯締め、ボリューム感のある絞りの帯揚げなどで華やかに装います。

◎留袖
黒留袖は、黒地に染め抜きの五つ紋を付けた絵羽裾模様で、現代では、既婚女性の慶事の第一礼装。色留袖は、黒地以外の色地の裾模様で、未婚者でも着用できます。五つ紋のほか、三つ紋、一つ紋があり、紋の数によって格が決まるといわれています。正式な席で、訪問着代わりに着る方もあります。

◎喪服
黒一色の喪服と色喪服があります。「黒い喪服に黒い帯(黒共帯)」は喪の第一礼装で、告別式に着ます。通夜、一周忌、三回忌などの法事には色喪服に黒い帯や小物を合わせて装います。
〈略礼装〉
◎御召
徳川将軍の御召物から、名が付けられたといわれる高級絹織物です。左右に撚りの方向を変えた緯糸を二本おきの交互に打ち込み、織り上げた後に温湯でもんで、撚りを戻し、シボを生じさせるという、高度な技術を要する織物です。
◎色無地
黒以外で一色染めにした無地のものです。合わせる帯によって幅広い装いになります。例えば…
1、袋帯を合わせてお茶席や記念席に。(慶事の略礼装)
2、黒共帯を合わせて通夜、法事に。(弔事の略礼装)
3、調和の良い帯でコンサート、お茶会などに。
◎訪問着
主に胸、肩、袖、裾などに模様がつながるように染めてあります。三つ紋または一つ紋をつけて装う場合もありますが、色留袖やふりそでより多少控えた趣きの略礼装といえます。

◎付下げ
着尺を仕立てたときに模様が肩山、袖山を頂点にして前身頃、後身頃の両面に、上向きで配置されるように染め上げたもののことをいいます。訪問着の略装として生まれた付下げも、現在では略礼装として幅広く用いられています。
〈街着・家庭着〉
◎ゆかた
かつて入浴時に着た「湯帷子(ゆかたびら)」が次第に入浴後に着られるようになり、「浴衣(ゆかた)」とよばれるようになりました。基本的には花火大会や夏祭り、家庭でくつろぐときに着るものとされていますが、最近は軽い街着として着られるゆかたも出ています。
◎つむぎ
街着に最も適したカジュアルな絹織物で、真綿糸や玉糸などを用いた先染・平織の織物を意味します。結城紬、塩沢紬などその地方独特の味わいがあります。無地のほか、絣、縞、格子などが主で、絣のものは技術的にも手間がかかります。

〈外出着〉
◎小紋
さまざまな模様を一定方向に繰り返し型染めしたものをよびます。小紋ほどあらゆる技法で染められたものはなく、その種類は実にさまざまです。模様の雰囲気によって略礼装から街着まで幅広い装いになります。

◎江戸小紋
極小模様の型染で、主に一色染めです。武士の裃に使われた模様から発展しました。模様の種類によって一つ紋をつけて略礼装にしたり、趣向を凝らしておしゃれ着にすることもできます。
